fragments of a novel
相殺の地
植物たちは錯綜していた。
私は混乱の中にいて何かを見ようとしていた。
絡まるものをほどこうという気はなかった。
絡まるものを絡まるまま受け入れてみたかった。
絡まりの径路をゆく私はいつしか受動と能動の相殺されるゼロの地に立ち、世界と対峙する。
植物たちは錯綜していた。
私は混乱の中にいて何かを見ようとしていた。
絡まるものをほどこうという気はなかった。
絡まるものを絡まるまま受け入れてみたかった。
絡まりの径路をゆく私はいつしか受動と能動の相殺されるゼロの地に立ち、世界と対峙する。